KATOエンジニヤリング開発日誌

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IoTシステム技術検定とIoT検定の違いを考えてみた

4月23日に新宿で開催されたIoTのセミナーに参加してきました。

セミナーの詳細は後日記事にしますが、今回はセミナーの中で少し説明されたIoTに関する資格について調べてみました。

IoTシステム技術検定試験

Googleで「IoT 資格」で検索した結果、最初に表示されたのがこの資格でした。

公式サイトは下記URLになります。

IoTシステム技術検定

初級・中級・上級の3段階に分かれており、資格を取得した際のレベルの目安としては下記表が参考になります。

資格の種類 必要とするレベル 適用可能な実務レベル
上級 IoTのシステム構築・活用に関する、より実践的な専門技術 IoTシステムについて顧客の要求を理解し、課題の整理のうえ、システムの企画、計画し戦略的提案を行います。また、IoTシステム構築のリーダとして活動できます。
中級 IoTシステムを構成する基本技術習得
1. IoTシステム構成と構築技術
2. センサ/ アクチュエータ技術と通信方式
3. IoTデータ活用技術
4. IoT情報セキュリティ対策技術
5. IoTシステムのプロトタイピング技術
IoTシステム全体を俯瞰することができ顧客の要求または提案の要点を的確に把握でき、システム構成の概要を描けます。
初級 IoTに関する基本用語 IoT構成要素の基本用語を理解し、一般的なIoT関連の書籍を読解できます。また、セミナーに参加可能な専門用語と基本的な構成データの流れ蓄積分析が分かります。

CBTテストのように常時受験できるのではなく、年に何回か試験が実施されるようです。

試験で問われる内容としては、公式サイトでは現在中級試験しか確認できないのですが、下記のようになっています。

出題カテゴリ 詳細 比率
IoTシステム構成と構築技術 IoTシステムアーキテクチャ
IoTサービスプラットフォーム
5 ~ 15%
センサ / アクチュエータ技術と通信方式 IoTデバイス
ネットワーク
LPWA
プロトコル
30 ~ 35%
IoTデータ活用技術 ビッグデータ分析技術
活用事例
25 ~ 30%
IoT情報セキュリテイ対策技術 脅威と脆弱性
セキュリティ対策技術
情報セキュリティの標準と法制度
20 ~ 25%
IoTシステムのプロトタイピング技術 プロトタイピング活用 5 ~ 15%

主催団体はMCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)という団体で、NTTドコモやKDDIといった大企業が会員企業として名を連ねています。

IoT検定

参加したセミナー講師の方が委員を務められている検定試験です。

公式サイトは下記URLになります。

iotcert | IoT検定制度委員会

こちらはレベル1から3の3段階に分かれており、資格を取得した際に証明できるスキルの内容としては下記のようになっています。

IoT検定レベル1

  1. IoTに関する基本的知識を有しており、専門家の指導の下でIoTプロジェクトに関わる業務を遂行する事ができる。
  2. 
IoTに関する提案を作成でき、顧客企業や社内にIoTプロジェクトの実施を推進する事ができる。
  3. 
IoTシステムの企画を立案し、その目的や効果を顧客に説明する事ができる。
  4. 
IoTプロジェクトを推進するにあたって、法律やセキュリティに関する知識を持ち、リスク管理を行う事ができる。
  5. IoTによってプロジェクトの目的を実現するにあたって、調達もしくは開発しなければならないIoTデバイスに関して概要を説明する事ができ、搭載されるセンサーについて説明する事ができる。
  6. IoTによってプロジェクトの目的を実現するにあたって、低コストで迅速にプロジェクトを進めるためのサービスやソフトウェア、ハードウェアに関する知識を持っており、それを採用する理由を説明する事ができる。
  7. IoTプロジェクトにおいて全体設計を行うための知識を持っており、目的や環境に合わせて適切な通信方法やデータベースなどを選択し、その理由を説明する事ができる。
  8. データ分析や機械学習に関する基本的な知識を持ち合わせており、その目的や注意事項について説明する事ができる。

IoT検定レベル2

  1. IoTの専門家として、IoTに関する全体の基本設計および詳細設計を行うことができる。
  2. ハードウェアにIoTの機能を導入し、製品として試作開発できる技術を有する。


  3. IoTに関わるデバイス、ゲートウェイ、サーバなどの間で通信を行う際の通信方式やプロトコルについて、最適な設計を行うことができる。
  4. IoTデバイスを設計および開発するための知識を有している。

  5. IoTのデータ保存およびデバイスの監視などを行うためのIoTプラットフォームに関して、適切なサービスを選択しクラウド上に構築するための知識を有している。

  6. IoTの目的を達成するために必要な、データ分析、機械学習、人工知能に関する知識を有しており、目的達成までのプロセスを設計する事ができる。
  7. 暗号化、認証、攻撃対策といったIoTシステム全般にわたってセキュリティ対策を施すための知識を有している。

※IoT検定レベル3は現在策定中とのこと

公式サイトに掲載されているスキルマップを見ると、技術面以外にも企業戦略や法律に関する知識も問われるので、ビジネス面の学習も必要になってきそうです。

所感

まだどちらの資格も策定中の部分が多く、最上級の資格を取得するのに問われるレベルが見えない状況です。

「IoTシステム技術検定」はビジネス面よりも技術に特化した印象を受け、大企業が会員として賛同しており、資格を取得した際に技術者として就転職に有利な気がします。

「IoT検定」は技術だけではなく、法律やビジネス面の知識も問われており、公式サイトでIoTのコーディネーターを紹介しているところから、一企業の技術者としてよりも、IoTを活用して企業を成長させていく力が身につく印象を受けました。